バリアルヒールフリップは、フロントサイドポップショービットとヒールフリップの複合トリックです。

それぞれのトリックに慣れて上達してきたら、このバリアルヒールフリップが上達する練習方法にもトライしてみるといいと思います。

1.バリアルヒールフリップとは?

スケボーのバリアルヒールフリップは背中側に回転させるフロントサイドショービットとヒールフリップの回転を同時に行う複合トリックです。

バリアルキックフリップとは真逆の回転をさせるトリックということになります。

2.バリアルヒールフリップのスタンス

スタンスは人によって様々ですが、このトリックはヒールフリップとフロントサイドポップショービットの組み合わせなので、はじめはノーズ足はヒールフリップと同じくデッキからつま先をだ出し、テール足はフロントサイドポップショービットと同じで、かかとを出してお腹側に蹴り出せるようなスタンスでいいと思います。

つまり、後ろ足でフロントサイドポップショービットをし、前足でヒールフリップの回転を加えるというとわかりやすいかと思います。

デッキの上に乗った感覚は、後ろ足のつま先と前足のかかとで板を挟み込むような感覚に近いです。

重心は少しだけ背中側に置いて上半身を若干前に倒してバランスをとるようなフォームをつくります。

デッキと肩を平行にするとテールが蹴りやすくなるのと、目線は前足辺りに向けておきます。

体の向きと重心をキープしながら真上に伸び上がり、後ろ足でフロントサイドポップショービットをするようにテールをお腹側に蹴ります。

そして、テールを弾いた直後にヒールフリップの要領で前足を蹴り抜くのが基本動作です。

実はこのトリックの一番難しいところなのが、このヒール回転を入れるという動作です。

デッキがフロントサイドに回転するため、普通のヒールフリップのイメージで挑戦すると空振りしたように抜けてしまいます。

コツとしては普通のヒールフリップよりも進行方向に足を向けて斜め45度に抜きます。

タイミングはヒールフリップよりも若干早めが良いと思います。

人にもよるのですが、フロントサイドポップショービットの蹴り出し方でうまくいかない場合、テールの弾き方もお腹側に蹴りだす動作から、進行方向に蹴り出すやり方でに変えて練習してみるとやりやすくなる場合があります。

これは、デッキを立てる様に前に送り出す事によりデッキが傾いて、ヒール回転を入れやすくするためなのです。

コツをつかんで上手く回転がかかるように上達してきたら、最初は両足で乗りにいかずに前足で押さえるようにして感覚を掴みにいくように練習します。

回転に慣れてきたら空中でデッキの回転をみてキャッチし、4輪着地をします。

3.とにかく回転

バリアルヒールフリップはとにかく、回転させれることが1番の上達へのキーポイントになります。
ここではベーシックな練習方法をお伝えしましたが、このような複合トリックになってくるとスケボーでは個々のやり方やスタンスにも癖が出てくると思うので、いろいろと自分のスケボーを科学しながら試行錯誤して繰り返し練習するのが望ましいです。