スケートボードに乗ると、様々なシチュエーションに遭遇します。例えば、進行方向に段差があることや、小石がある場合があります。このとき、普通に進んでしまってはウィールが引っかかってしまい転倒します。こういった時には、ノーズを上げて乗り上げてしまうとスムーズに進むことができます。

1.スケートボードのノーズとテール

スケートボードにはノーズとテールがあります。

ノーズとは、スケートボードの前方を指し、テールはスケートボードの後方を指します。

スケートボードは一見同じような形をしているので、ノーズとテールの違いが分かりにくいのですが、これらを区別するポイントがいくつかあります。

まずは、ノーズとテールの形です。

ノーズよりもテールの方が太く作られている傾向があり、丸みがやや鈍角です。

しかし、最近ではスイッチトリックが人気なので、ノーズもテールもほぼ同じ形となっているスケートボードが多いので、違いはあまりありません。

次に、角度による違いです。

ノーズは比較的鋭角に作られています。

それは、オーリーなどのトリックでこの角度に靴の側面をひっかけるためです。

ただし、これについても、最近ではほぼ同じように作られる傾向がありますので、なかなか判断ができないようになっています。

最後の手段はグラフィックです。

スケートボードの裏面のグラフィックの向きで判断します。

形状で判断できなくても、このグラフィックで大体判断できるようになっています。

2.ノーズの上げ方

スケートボードに乗っていて、ちょっとした障害物を超えるとき、少しノーズを上げるだけで乗り越えることができます。

ジャンプをするほどではなく、そのまま乗り越えることができる程度の小石や段差などです。

この場合、普通に突き進んでしまうとウィールが引っかかってしまいますが、ノーズを上げて体重を抜くだけで難なく乗り越えることができます。

では、ノーズを上げるにはどうすればいいのでしょうか。

ノーズを上げるには、テールに重心を移すことで、自然とテールが下がりノーズが上がります。

ここで注意しなければいけないことがあります。

テールに重心をすべて持っていくと、完全にテールが下がって、テールが地面についてしまいます。

時にはこのように全て下げることもありますが、ほとんどの場合は、テールを地面につけずにノーズを上げながら進みます。

自転車でのウィリーのような感覚です。

最初は少しの時間でも上げることが難しいと感じますが、体重を持っていく感覚を養って、だんだんと上げる時間を増やしていきましょう。

こうしてノーズを上げたまま進むことをマニュアルと言います。