一台のスケートボードはデッキ、トラック、ウィール、ベアリング、ビスと言った多くのパーツで構成されています。今回は、一つ一つのパーツの仕組みや手入れのしかたを解説していきます。

1.デッキ

デッキとは上部の板の部分です。

ほとんどのものがカナディアンメイプルという丈夫で弾力性のある木から作られています。

各デッキの違いはキック(前後の反り返り)の強さ、コンケーブ(湾曲)のきつさ、幅の太さなどがあり、それぞれのスケーターはスタイルに合ったものを選びます。

特に手入れの必要はありませんが、木で出来ているため、保管時は湿気の少ない場所に置きましょう。

また、水に濡れると重たくなり、強度も下がり危険ですので付近に水たまりがあったり、雨の振りそうなときは特に気をつけましょう。

2.トラックとビス

トラックとはデッキを支える台座の部分で、ビスを通してデッキに接着させます。

トラックは最も複雑なパーツで、ベースプレート、ハンガー、ピボットブッシュ、カップワッシャー、アクスルナット、キングピン、キングナット、ブッシュゴムといった多数のパーツで構成されています。

その中でもハンガーと、ベースプレート以外は単体で購入できます。

特にアクスルナットは摩擦や衝撃でネジ山が潰れてしまうとウィールが取り外せなくなるトラブルがよく起こるので、古くなったら早めに取り替えましょう。

また、キングピンも金属疲労で折れることが多いので、こちらも予備を用意しておくと安心です。

トラックは違うメーカーのものに交換すると乗り心地がまったく変わってしまうので、プロでも交換を嫌がります。

人のデッキに乗らせてもらうなどして、自分にあったメーカーのものを見つけましょう。

ウィールとベアリング

ウィールとはいわゆるタイヤの部分で、中央にベアリングという金属製のパーツをはめ込んで使います。

ウィールは直径が大きいほどスピードはでますが、重たくなります。

また激しいトリックなどで横滑りをおこして、ウィールが楕円になってしまった場合は、そのまま使っているとベアリングの破損につながりますので乗っていて違和感を感じたら交換しましょう。

ベアリングとはウィールの中心にはめ込んで使う非常に精密な部品です。

ウィールの表と裏にひとつずつ使いますので8個で1セットになっています。

ABECという工業規格があり、ABEC7などの数字の大きなものほどスピードが出ます。

ベアリングはメンテナンスを怠ると、すぐに壊れてしまったり、性能が劣化してしまうこともあるので、こまめに専用のオイルをさしましょう。