今回ご紹介するのは、ハードフリップが上達する練習方法です。
ハードフリップは回転系の中でも難易度の高いトリックで、どうやって回転しているのか足の動かし方はどうするのかをしっかり理解した上で練習に入れるように、今回の項でカバー出来るよう解説していきます。
1.ハードフリップとは?
スケボーのなかで、回転系トリックで難易度が高いハードフリップはどういうトリックなのか簡単に説明すると、フロントサイドポップショービットとキックフリップの複合トリックになります。
この2つのトリックがマスターできている事がハードフリップをメイク出来る前提となるので、慣れてからトライすることをオススメします。
人によってスケボーの目指すスタイルは色々なのですが、ハードフリップには回転の種類が大きく分けて縦回転、横回転、中間回転の3タイプの回し方があります。
やり方もそれぞれ少し異なるのですが、今回は3タイプの中の1番ベーシックな中間回転の方法をお伝えします。
2.ハードフリップのスタンスは?
スケボーのハードフリップのスタンスは、後ろ足はフロントサイドポップショービットの時と同じテールの先端より少しだけかかと側に置いて、後ろの足がデッキのセンターラインに親指の付け根がくる感じになると思います。
前足はキックフリップのスタンスよりも少しだけ狭くします。
つま先を前方に対して少し角度を付けるようにすると重心が背中側に傾きやすいスタンスになってしまいますが、デッキが地面と水平になるように意識してバランスをとります。
キックフリップとフロントサイドポップショービットをする際、上半身は進行方向に対して横を向いていたのですが、ハードフリップの場合は少しだけ開いたスタンスになります。
重心は両足の中心か少しだけ前に残すようにして、頭を前足の真上に固定します。
頭の位置を動かさない事はぶれないトリックをする上で重要です。
目線は前足を視野に入れて、しっかりデッキを蹴り抜けるようにします。
3.回転させるまで
ハードフリップのテールの蹴り方は、フロントサイドポップショービットのように横方向へ蹴り出しながら力を下方向にも加えてテールを弾きます。
つまり、フロントサイドポップショービットとオーリーの間を狙って蹴るイメージでトライすると良いと思います。
テールを弾いた後は素早く足を上に引き上げてデッキの回転から回避します。
そして今回のキモとなるポイントは、ハードフリップの前足でデッキにフリップ回転を加える動作がハードフリップのキーポイントになり、キックフリップではデッキをノーズに向かって斜めに擦り上げましたが、ハードフリップは擦り上げずにデッキから素早く前足を外しつつフリップを加えるというフォームになります。
キックフリップの時の抜き方よりも、少し手前気味に抜きながら足を横に外すして、股の間に回転するデッキを通すような感覚です。
動作が中途半端になるとデッキがきれいに回転せずに裏側で着地してしまうので、デッキの回転に合わせて足首のスナップでしっかりと蹴り抜きます。
キャッチしてからの着地に向けては、両足の動作が正しく行われるとデッキはスムーズに回転するので、重心を崩さずに板が回り切るのを待ってキャッチする練習をします。
キャッチしたら重心を安定させながら着地です。
前足と後ろ足の動作の力加減のバランスが合っていないと、デッキが180度回転せずにスムーズな着地が出来きないので、両方の力具合が同じか4対6くらいのイメージでバランスを取れるのが上達へのポイントです。
ハードフリップでありがちなミスは、後足か前足の動作のどちらかに意識が偏ってしまうとデッキがうまく回転しないので、両足の動作をしっかり行うことがメイク率アップのキーポイントになるので、上達してきたらより意識して練習するとやりやすくなります。