Rやランページでテールストールとインターフェイキーをマスター出来たら、それらをいかしたさらなるリップトリックのご紹介です。
今回はフェイキーハングアップこと、ガムチョップというトリックが上達する練習方法の解説をします。
1.ガムチョップとは?
スケボーのガムチョップとは、なんだかアメリカンなお菓子の名前みたいなトリック名ですが、れっきとしたスケボートリックで、リップトリックの上達には欠かせないです。
ガムチョップは、フェイキースタンスでRやランページのコーピングに後ろのウィールを押し当てて飛び上がりボードをロックするトリックです。
ちなみに余談ですが、ガムチョップというトリック名は日本だけのものです。
海外ではフェイキーハングアップと呼ばれているので、オリンピックにスケボーが採用されたことをふまえると覚えていて損はないと思います。
2.アプローチの方法
ガムチョップの基本スタンスは、後ろ足をテールに置いたフェイキースタンスでコーピングまで十分上れる適度なスピードをつけて真っ直ぐエントリーします。
ランページの場合はインターフェイキーした流れで続けると良いと思います。
ガムチョップはフェイキースタンスでのトリックになるので、テールストールの時と似たように初めは抵抗を感じますが、ウィールをヒットさせる場所を見ながら安定した体勢でエントリーしていきます。
コーピングにウィールを押し当てる直前で重心がコーピング側に傾いてしまうと、上手くデッキがポップせずに失敗しやすくなります。
しっかりとコーピングを見ながら重心はデッキの中心をキープし、身体の向きを横向きにするのがベストなフォームになります。
後ろ足でテールを押してウィールを勢い良くコーピングに押し当てるようにします。
フェイキーオーリーと似ていますがテールを叩かないので間違った練習にならないように注意します。
重心を保てていれば飛び上がるのに力はいらないのでリラックスしてこの動作を行い、しっかりと飛び上れていたらコーピングのロックする場所を見るようにします。
そうすると自然とロックか出来るので、ビビって重心がコーピング側に傾くとアウトがしにくくなってしまいます。
ロック出来たら反対にR側へと身体を傾かせます。
そこから次にアウトする時は、軽くノーリーするようにノーズから降ります。
しっかりとボードをロック出来ていれば自然とアウト出来てしまうので、重心はコーピングではなくR面に傾けつつ前足でノーズを踏んでテールを引き戻すイメージでアウトします。
やり始めのアウトは、後ろのウィールがコーピングに当たりがちですが慣れたら前足でしっかりとノーズを踏んで、後ろのウィールがコーピングに引っかからないアウトが出来れば完全マスターになります。
ガムチョップはリップトリックの上達には欠かせないトリックなので、ガンガン練習して応用トリックのベースとなるようにマスターしておいて欲しいです。
3.ウィールをコーピングに当てる時のコツ
コーピングにウィールを当てて飛ぶのに、いきなりR面でやるのは怖いという人のために、事前練習をプチ紹介します。
フラットで練習するのですが、ごく小さな数センチくらいの段差に前のウィールを押し当てて、重心は保ったまま前足でノーズを前方に勢い良く押す練習をします。
テールは弾かないので、ウィールを当て込んで飛び上がる動作を練習してみることが重要です。
先に習得して感覚を掴んでおくと、恐怖感も少しは削がれて自信がつくと思います。
実はこのトリックにも名前があって、チャイニーズオーリーと言います。
名前の由来はわからないですが、れっきとしたスケボートリックなので覚えておくといいです。