キャスパーと聞けばスケーターならばすぐにロドニーミューレンやマークゴンザレスといった名が出てくることだと思います。
元々はフリースタイルのトリックで今ではやる人も少ないですが今回のキャスパーが上達する練習方法を機にトライしてみると良いと思います。
1.キャスパーとは?
スケボーのキャスパーとは、デッキをフリップで裏側にしてノーズを浮かした状態で固定するというトリックになります。
昔からあるフリースタイルのトリックで様々なバージョンがありますが、今回ご紹介したいのはキックフリップで半回転させてからキャスパーの状態にし、デッキを縦横に半回転させて戻すという最も正統派的なキャスパーの練習方法を解説します。
キャスパーはアイデア次第ではいろんな応用が効くトリックなので、前回ご紹介したホスピタルフリップのベースにもなりますし、キャスパーでカーブボックスをスライドするというトリックもあるので、マスターできれば楽しみ方がかなり増えると思います。
キックフリップが安定して出来ていれば上達は早いので、なんとなくといった楽な感じで練習していくと良いと思います。
2.キャスパーのスタンスと回し方
キャスパーのスタンスと体勢はキックフリップの時と同じで大丈夫です。
目線は前足周辺を見るようにして、デッキをうまく半回転させられるようにスタンバイします。
デッキを半回転させるキックフリップは力加減と下に蹴り抜くことが今回の重要ポイントで軽くテールを弾きながら低めに跳んで、デッキを蹴り抜くのではなくてつま先をデッキの下側に回り込ませるようにやさしく抜くのがキモになります。
力加減は通常の半分くらいに止め、そのままつま先の上部で裏返ったデッキを支えるようにとらえにいきます。
そして、フリップしてデッキが裏返ったら後ろ足と前足で挟み込むようにロックしてそのまま着地します。
この時の重心はテール側に移すのですが目線を前足に留めておけばキャスパーの状態が安定して静止できます。
デッキを元に戻すには後ろ足と前足両方を使い、前足でノーズを後ろに引いて後ろ足でテールを前に送り出すように動かしてデッキを回転させてやります。
難しそうですがキャスパーの状態からならば意外と戻すのは簡単に行えると思います。
戻す練習だけをしたい時はデッキをあらかじめ裏向けにしてテールを踏み、前足をデッキの裏に差し込んでその状態からデッキを返して乗る練習をすれば、直ぐに慣れて乗れにいけるはずです。
3.キャスパー=キックフリップが前提
今回ご紹介したキャスパーというトリックはまずもってキックフリップが出来ることが大前提です。
デッキを裏向きにして着地出来るところまで上達したら、あとは軽くメイクできると思います。
試行錯誤しなくても何度かやっている内にメイク出来るようなトリックでもあるので、やり方を知っておくという目的でマスターしておくと後々色々な応用トリックに役立ちます。
普通はスケボーを裏返して乗ることは考えないと思うので、スケボーをやらない人にも結構ウケがいいトリックなので小ネタとして持っていることをオススメします。